英語にも敬語・タメ口がある!?違いと気をつけたい表現とは?
「英語には敬語はないから楽〜」なんて聞いたことはありませんか?
確かに、日本語の敬語にあたるものは英語にはありませんが、カジュアルな場や間柄でのみ使える表現と、フォーマルな場や間柄で使う表現はあります。失礼なことを言って相手の気分を害さないためにも、知っておくといいですね^^
ここでは、主な英語の丁寧表現と注意点をご紹介させていただきます!
日本語の敬語と英語の丁寧表現の違い
日本語の二人称はたくさんありますよね。「あなた」「おまえ」「てめえ」「きさま」または、単に名前で読ぶ、名前に「さん、君、ちゃん、様」を付ける、などがありますね。しかし英語には、二人称に違いはありません。基本的にみんな “you” です。
ただし、場合によっては呼びかける際の呼び方は違うこともあります。例えば、先生だったら “Mr.~” “Ms.~” 。医者だったら “Dr(doctor).”。教授だったら “Professor ~” と呼びかけます。また、知らない人に呼びかける場合、 “Sir” (男性)や、 “Miss”(若い女性) 、“Ma’am”(年配女性)のように、かしこまった感じで丁寧に呼びかける表現もあります。
日本語の「です、ます」表現や、尊敬語・謙譲語のようなものは英語にはありません。しかし、日本語に比べて表現の数は限られますが、丁寧表現はあるのでTPOによって使い分けられると会話がよりスムーズになりますね^^
●頼む時の表現
①動詞の原形(頼むというか命令)
(会話例)
母: Do your homework before dinner.「夕飯前に宿題やりなさい。」
息子: Okay, mom. 「分かったママ〜。」
②Please +動詞の原形.
Pleaseを付けると①に比べて丁寧にはなりますが、それでも命令形なのには変わりないので、目上の人に話す時は注意が必要です。注意喚起のアナウンスでも命令形は使われます。
(会話例)
客室乗務員: Please fasten your seatbelt. 「シートベルトをお締めください。」
乗客: Sorry, got it.「すいません、分かりました。」
③Can you~?/ Will you~?
「〜してくれる?」の一般的な言い方です。家族、友達だけではなく、目上の人であってもかしこまった場面でなければ普通に使います。 “please” を付けるとより丁寧になります。
(会話例)
観光客: Excuse me. Can you tell me how to go to Tokyo Station?「すみません。東京駅への行き方を教えてくれますか?」
通行人: Go straight and you’ll see it on your right.「まっすぐ行ったら右に見えますよ。」
④Could you~?/ Would you~?
“Can you~?” と “Will you~?” の過去形で、より丁寧な表現です。
(会話例)
店員さん: Could you tell me your number?「お電話番号を教えていただけますか?」
お客さん: Okay.「分かりました。」
⑤Do(Would) you mind ~ing?
“mind” は「〜を気にする、嫌である」という意味の動詞なので、「〜することを気にしますか、〜することは嫌ですか」つまり、「〜してくださいませんか?」と遠回しにお願いする表現となります。目上の方に使うだけではなく、友達にちょっとお願いしにくいことを頼む場合などにも使います。
(会話例)
あなた: Do you mind picking me up at the airport?「空港に迎えにきてもらってもいいかな?」
友達: Sure. No problem.「もちろん。問題ないよ。」
★ 1 Point !
“Do you mind ~ing?” と言われて、 “Yes”と答えてしまうと、「はい、気にします。(嫌です)」の意味になってしまうため答え方には注意が必要です。会話例にあるように答えたり、 “Not at all!”「全然気にしないよ」や “Of course not.”「もちろん気にしないよ」のように答えましょう♪
●許可を得るときの表現
①Can I~?
「〜してもいいですか?」を表す一般的な表現です。
(会話例)
あなた: Can I have this sandwich? 「このサンドイッチいただけますか?」
店員さん: Sure.「もちろんです。」
②Could I~?
“Could” を使うことでより丁寧になりますが、注文時に使う場合などはそれほどニュアンスに差はありません。
(会話例)
あなた: Could I get the salad?「そのサラダをいただけますか?」
店員さん: Sure.「もちろんです。」
③May I~?
こちらも “Can I~?” に比べて丁寧な表現です。
(会話例)
店員さん: May I have your name, please?「お名前を教えていただけますか?」
お客さん: Okay, I’m Taro.「はい、太郎です。」
④Do(Would) you mind if I ~?
こちらも “mind” を使うので文字通りに訳すと「もし私が〜したらあなたは気にしますか?」です。つまり「〜してもいいですか?」を遠回しに伝える表現となり、遠慮がちに尋ねたい時などに使います。こちらも答え方には注意が必要です。
(会話例)
あなた: Would you mind if I open the window?「窓を開けてもいいですか?」
同僚: No, not at all.「いいですよ。」
★ 1 Point ! 〜より丁寧になるクッションフレーズ〜
「ちょっとおこがましいかな・・・」
「申し訳ないな・・・」
というお願いをする場合は、上でご紹介した表現で頼む前に次のように言いましょう^^
・I’m sorry to bother you, but…「邪魔をして申し訳ありませんが…」
・I don’t mean to bother you, but…「邪魔するつもりはないのですが…」
“bother” は「〜を邪魔する」 “mean to ~” は「〜するつもりだ」を意味します。
●気をつけたい表現
日本語にも「やばい、きもい、がちで」などのスラングがあるように、英語にもフォーマルな場では使えないスラングがたくさんあります。そうとは知らず、うっかり “F**k” なんかを目上の方や面識のない方に使ってしまったら…きっとドン引きされてしまいます(*_*)
そうならないためにも、使ってOKなスラングなどのカジュアル表現を知っておくのも大切ですね!
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